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ほろりと溶けだす懐かしい優しい甘さは、自然の恵み
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鹿児島に根付く食文化「黒砂糖」
- 江戸時代には、高級品として取り扱われていた黒砂糖
その当時、砂糖の管理をしていた薩摩藩は莫大な利益を得ており、一般の人が手が出せない代物だったのです。
しかし今では、鹿児島や沖縄などの特産品としてお茶と一緒にお茶菓子にして食べたり、お菓子やパン、お料理の調味料として多くの方に親しまれています。
鹿児島の郷土料理の『豚骨料理』や『ふくれ菓子』、『あくまき』などは、黒砂糖を使った代表的な一品として鹿児島の食文化として愛されています。 -
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- 黒砂糖の歴史は、江戸時代に中国から作り方が琉球に伝えられ、琉球から奄美大島や喜界島などにてサトウキビ栽培、製造までが行なわれるようになったと言われています。
沖縄を始めとする奄美地方では、今でも原料のサトウキビの収穫に合わせて昔ながらの製法による黒砂糖づくりは続いています。
しかし、サトウキビを搾った汁だけで作られる黒砂糖には、サトウキビ独特のえぐみが少し残っており、栽培される場所や品種などによっても味が異なるため、誰もが食べやすく美味しい黒砂糖として品質の安定した【加工黒糖】が作られるようになりました。 -
黒糖と加工黒糖の違い
- 一般的に使われる「黒糖」「黒砂糖」「加工黒糖」の言葉の違いはなんでしょうか。
消費者庁が黒糖や黒砂糖の表示の最適化を図るために、平成23年3月30日に「食品表示に関するQ&A」を改正し、「黒糖」と「黒砂糖」は同義である旨を明確化しています。
🔳 黒糖及び黒砂糖
さとうきびの搾り汁に中和、沈殿等による不純物の除去を行い、煮沸による濃縮を行った後、糖みつ分の加工を行わずに、冷却して製造した砂糖で、固形または粉末状のものをいう。
🔳 加工黒糖及び加工黒砂糖
原料糖(粗糖)、糖蜜等に黒糖又はサトウキビの搾汁を配合し、夾雑物の除去を行い、煮沸による濃縮を行った後、冷却した砂糖で固形または粉末状のものをいう。また、加工黒糖の黒糖の使用割合は、製品重量に対して5%以上とする。黒糖の代わりにサトウキビの搾り汁を使用する場合は、サトウキビの搾り汁中のしょ糖分重量にて読み替えるものとする。 -
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豊富な栄養素に独特のコクと旨味
- 黒糖や黒砂糖は、ビタミンやミネラルが豊富といわれます。
加工黒糖もサトウキビの搾り汁をそのまま煮詰めて出来る黒糖を含み、原料糖はサトウキビの搾り汁を煮詰め、ショ糖を結晶化し固形化されたものなので、加工黒糖も精製された白砂糖などと比べるとミネラル分が含まれているのです。
美味しそうな褐色と香ばしい香りは、美容・健康にも嬉しい効果が期待されています。 -
- 黒砂糖は、白砂糖などと比べて糖質が吸収されにくく、血糖値の上昇を抑えるなどの生活習慣病の予防やむくみの解消、便秘の解消等の働きがあります。
また、「ラフィノース」と呼ばれる天然のオリゴ糖が、メラニンを作り出す酵素を抑える働きがあり、美白効果にも期待できるといわれています。
そして独特の旨味は、まろやかなコクや深い味わいを生み出すのです。 -
一粒一粒の手作りだからこそ
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- 大きな黒糖工場では機械化が進んでいますが、弊社の工場では昔ながらの製法で、手作りにて製造しています。
大きな釜に原料を入れ加熱し、高温まで煮立たせます。
その後撹拌機に移し替え、空気を含ませながら混ぜていきます。
始めはドロドロした液体状だったのが、撹拌していくことで温度が下がり、少しづつ硬くなります。
冷めた端のほうから黒糖が小さい粒子となって撹拌機の周りに、飛び交うようになってくると、これから先は時間との勝負。 -
- 冷めて固まり始めたものは、一気に成形を行なわなければなりません。
バットの上に一定の厚さになるよう広げ、型押しをしていきます。
撹拌機からバットに移し成形されるまで、わずか数十秒。製造工程の中でも一番チームワーク要求されるのがこの時なのです。
はじめの温度と終わりの温度では、温度差のため後半になればなるほど成形に手間がかかり、一定のサイズの製品を作ることが難しくなるのです。
その後、冷めたものを溝に添って一粒一粒を手で分け、細かい粒を取り除くことで完成します。 -
口の中でホロっと溶け出す柔らかさ
- 黒砂糖は硬いと思っている方も多いかもしれませんが、実は柔らかく簡単に溶けだすのが、弊社商品の特徴でもあります。
かち割りのタイプとは異なり、一口サイズに成形することで食べやすく、小さいお子さんから年配の方まで、口の中で黒砂糖をじっくり味わうことが出来ます。
ホロっと溶けだす食感は、とてもやさしくホッとする甘さです。 -
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